●トイズプレスから発売された企画物で、「BEST OF FSS」(2006年)と「MORE BEST OF FSS」(2009年)の2冊が発売されている。
●内容は、NT歴代編集長や造型関係者らが単行本1巻から12巻までの中から選んだ名場面集などの寄稿で構成。永野氏に関するものは作中コマの引用程度で殆どない。
●「モアベストオブFSS」というタイトルについて佐藤良悦氏は187pで、英語の使い方が変だ、という指摘があったが、他の候補名はゴロが良くなかったとしてこの名にしたことを述べている。
●永野氏製作のアニメ『花の詩女 ゴティックメード』について、当時初めて「MORE BEST OF FSS」でGTMという略称が使われ、更に劇場作品であることを佐藤良悦氏が明かしている(187p)。
●「BEST OF FSS」シリーズ総購入費用:4,500円(全2冊)
MORE BEST OF FSS 2009年3月20日<第1刷>発行/定価2500円 |
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主な内容 | ●FSS名場面集など。永野氏に関する主な内容は以下の通り。 ・FSS第6話プロローグ「Water Dragon」を英語版で再録 ・My Best of FSS ☆元NT編集長重信裕之氏のコメントに、「エピソードガイド」を出す時、永野氏から「ファイブスター物語」誕生に影響を与えた作品のひとつが映画「スター・ウォーズ」シリーズだった、とある。また連載時、ブラフォードが長々と自分自身に心情を吐露する場面のネームを書きながら永野氏が「まるで少女マンガだな」とうれしそうに話していたことも述べている。他に「だんだんこのキャラ(※シェンクリンギ)が気に入ってきちゃった」と述べたことも載っている(28-29p)。) ☆元NT編集長の白石順人氏のコメントに、永野氏の理想の女性はパティ・ボイド(※パトリシア・ボイド。ジョージ・ハリスンやエリック・クラプトンの前妻で、ラキシスのモデルとなった人物。この本では「ハリソン」となっている)だ、と述べている(31p)。 ☆中島紳助氏の寄稿で、フキダシだけの白いページ(※NT2000年3月号82-83p/単行本10巻228-229p/リブート6巻426-427p)が取り上げられ「◎この見開き.ネーム以外ありません.永の.」と手書きコメントのある原稿が掲載されている(36p)。 ☆NT2代目編集長太田修氏のコメントに「剣聖ダグラス・カイエンは(※中略)外見上のモデルはあのF1パイロットのアラン・プロスト」、「ボード・ヴュラード(※中略)。初期は『重戦機エルガイム』のミラウー・キャオに似ているとの声もあるが、(※中略)米国俳優ジェームズ・ガーナーがモデルといわれる」とある(50p)。また永野氏との打ち合わせ中、「J・ガーナーの話題になり、2人とも大好きな俳優だとわか」ったと述べている。更に「バランシェ家の執事ウッドさんが私、太田」がモデルとなっているとしている。 ☆元NT編集長の井上伸一郎氏は、FSS1巻冒頭のレッド・ミラージュvsバッシュのシーン(4-5p)について、「永野護本人から聞いたので間違いない」話として、「もともとのイメージはウルトラマン(※中略)で、第8話『怪獣無法地帯』の冒頭場面(※中略)怪獣対怪獣のバトルシーンがあり、(※中略)どくろ怪獣レッドキングと有翼怪獣チャンドラー」だと述べている(53p)。 ☆ヤクト・ミラージュ出撃のシーン(※単行本6巻149p/リブート4巻147p)印刷範囲外に永野氏が「なんでこんな所に3台もMHがいるのよー」と書き込んでいる原稿が掲載(86p)。 ☆小田雅弘氏のコメントに、ガンダムの続編企画(※TVアニメ『機動戦士Zガンダム』)がまだ内々に呼ばれていた「ベータ―ガンダム」は永野氏が命名したのだと富野監督から聞いた、とある(184p)。更に「後継機の呼び方で色々思いあぐねてる時期に一言で難なく言い切ったからねアイツは」と続けた、とある。 ・ジョーカー星団年表 ・作者プロフィール(写真入り)・作品リスト(「フール・フォー・ザ・シティ」、F.S.S.単行本12巻までの表紙が小さくカラーで掲載)(187p)。単行本は第12巻までで通算800万部以上をセールスしているとある。 |
特典 | ●ストーリーストアで購入すると、ステッカー(※過去に発売されたものの一部で、FSSロゴとミラージュ・マークとコーラス・マークがプリントされたステッカーが一枚)が同梱された。 |
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